• 2023/12/01

    黄 婷婷

Z世代のデジタルトレンド探究

近年、技術の進化とともに、私たちの生活スタイルも大きく変化しています。特にスマートフォンの普及が驚異的な速さで進み、多くのアプリが日常生活で使われています。
実は最近、大学内で学生たちから撮影リクエストを受けることが増えました。これは「BeReal」という新しいソーシャルメディアアプリの流行によるものでした。「BeReal」は1日1回ランダムな時間に通知が届き、2分以内に写真を撮影して投稿するルールになっています。特徴は、盛ったり偽ったりしない、投稿者のリアルな日常を投稿する点にあります。
今回は、Z世代のデジタル環境における行動や考え方の特徴、さらには将来の社会の方向性を考察したいと思っています。

Z世代のスマートフォンやSNSとの関係性

Z世代は生まれた時からインターネットやスマートフォン、SNSなどのデジタル技術がすでに普及した環境下で育ったため、生粋のデジタルネイティブです。特に情報の取得やコミュニケーション手段には、スマートフォンを中心に据えています。そのため、スマートフォンは単なる道具としてではなく、日々を暮らしていく中で不可欠な「生活ツール」だと考えています。実際に多くのZ世代の若者は、X世代やY世代に比べてスマートフォンとの距離が近く、動画編集のようなパソコンで行う複雑な作業や仕事ですら、スマートフォンだけで完結させるスキルを備えているケースも多いようです。
また、SNSについては、単なるコミュニケーションツールとしてだけではなく、検索ツールとして活用するのもZ世代の特徴です。また、リアルタイムのコミュニケーションが日常化しており、最新情報へのアクセスもSNSを通じて行います。しかしながら、即時対応を求められるような伝統的なSNSに対しては疲れを感じているのも事実なようです。

Z世代のアプリ利用状況

私は、2021年から武庫川女子大学経営学部の学生たちが、スマートフォンでどのようなアプリを使用しているかを調査してきました。よく使うアプリ上位5つはX(旧Twitter)、LINE、YouTube、Instagram、Google関連アプリで大きな変化はありません。しかし、スマートフォンにインストールしているアプリの数は確実に増加しています。
この傾向から、Z世代が新しいアプリやサービスをすぐに取り入れる柔軟性や新しいアプリを積極的に使うチャレンジ精神を備えていること、さらには常に新しい変化を求めているという傾向が見てとれます。そして冒頭に紹介したアプリ「BeReal」のような、新しいアプリのルールにも柔軟に対応する適応力を備えていることがわかります。
また、オンラインショッピングもスマートフォンで行っており、情報取得もSNSやYouTubeなどのデジタルメディアを情報源として重視する傾向があります。さらに、スマートフォンの利用時間も意識しているようで、一定時間はスマートフォンを手元から離して過ごしたり、夜間モードを活用して過度な利用を避けるなど、デジタルウェルネスに対する意識が高いこともうかがえます。

デジタル技術の進化に対するZ世代の対応

また、Z世代はあらゆる情報収集をスマートフォンで行います。今後は、オンラインマーケティングやSNSマーケティングが重視されるようになり、すでに中国では一般的になっているライブコマースで商品を購入するスタイルも増えていくでしょう。しかし、各地の文化や消費習慣、さらには政策の影响も考慮すべきです。特に、一部の地域での電子商取引の制限現象も、未来のマーケット動向を考える上で無視できない要因となるでしょう。このデジタル時代の中で、実店舗もスマホを活用した新しい方法で顾客サービスを提供しています。O2O(Online to Offline)の手法を採用し、忠诚度プログラム、移動支払い、AR(拡張現実)技術の導入など、さまざまなスマホ関連サービスを統合して顾客の体験を豊かにしています。実店舗とスマホ技術の融合は、Z世代にとって特に魅力的で、今後の市場動向として注目されるでしょう。
コミュニケーションについても、SNSやインスタントメッセージングを活用した即時的なコミュニケーションへとシフトしていくでしょう。さらにリモートワークの増加によって、ビジネスシーンにおいても相対でのコミュニケーションが減少し、時間や場所の制約を超えられるオンラインコミュニケーションが重視されるようになるでしょう。
進化の対象はソフトやアプリ、サービスだけではありません。デジタルデバイス自体も着実に進化しています。
現在主流のデジタルデバイスとなっているスマートフォンも、2007年に最初のiPhoneが登場してから20年が経過し、近い将来新たなデジタルデバイスが登場すると予測されます。その最有力候補がスマートグラスです。MR(複合現実)の実用度が向上して製品価格が下がれば、一気に普及すると予測されています。Z世代はこうした新しいデバイスが登場しても、あまり混乱なく対応するでしょう。

今後もデジタル技術は進化していきます。Z世代が主体となって活躍する社会では、今以上に情報の透明性や共有が重視される社会になっていくと予測されます。
学生の皆さんがこうしたデジタルな時代を生きぬいていくためには、今のうちから最新のデバイスやアプリ、サービスを積極的に体験し、自分なりの活用法を考えて実践していくことが大切です。決して受け身にならず、自ら能動的にチャレンジする意識を持ってデジタル技術と向き合いましょう。

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