• 2023/12/22

    田村 幸大

[ステークホルダー・インタビュー]NPO法人なごみさま

学生の発想にハッとすることも

武庫川女子大学経営学部にとって大切なステークホルダーの皆さまにお話をうかがう「ステークホルダー・インタビュー」。初回となる今回は、NPO法人なごみの事務局長・田村幸大さまにお話をうかがいました。

田村幸大さま

さまざまな世代が集う地域の拠点づくり

−−NPO法人なごみさまについてお教えください。

もともとさまざまな世代の人々が集まる地域の拠点となる場所づくりに取り組んでいた地域住民の有志で構成する「鳴尾東ふれあいまちづくりの会」が発展してできたのが「NPO法人なごみ」なんです。ですからいわゆる地域活性化よりも、自治会や町内会といった既存のコミュニティと連携し、また地域が元気になるようにと活動しています。

−−具体的な活動の内容をお教えください。

運営する「まちcafeなごみ」は、西宮市の介護保険事業のモデルとして誕生し、地域住民が主体となって運営しています。誰でも利用できるカフェとしてさまざまな世代の人たちの地域交流の場となっており、現在は西宮市で進める「共生型地域交流拠点」補助事業として運営しています。
他にもさまざまなプロジェクトが同時並行で動いており、私自身も10ぐらいの活動プロジェクトをマネジメントしています。そして、武庫川女子大学の学生をはじめ多くの学生インターンの皆さんが、私たちの活動をサポートしてくださっています。

初年度から実践学習の学生を受け入れ

−−実践学習での学生受け入れもしていただいています。

初年度から参画させていただいています。直近では、12月23日にこの地域で初めて開催するキャンドルナイトのイベント企画や運営を実践学習の学生6人に取り組んでもらっています。地域の高齢者と若い世代の橋渡しをしながら、エネルギーを持った第三者としてイベントそのものはもちろん、地域を盛り上げる役割を果たしてくれています。
学生の皆さんも大学の中では得られない新しい経験をするとともに、地域の人たちの喜びを直接感じ、さらには何かを作りあげたという達成感を感じていただけると考えています。

キャンドルナイトの打ち合わせの様子

−−実践学習や武庫川女子大学経営学部の学生に対する感想をお聞かせください。

実践学習に参加する学生の皆さんは、新しい経験をしたいという意欲を感じますし、失敗してもめげずに意欲的に活動してくれる学生が多いですね。実践学習の期間終了後も継続的に参加してくれる学生がいるのも、私にとっては嬉しいです。また、自ら課題を考えてアクションしようとする割合も高いように思います。
私自身、想像できる範囲内の取り組みだけでは面白くないと思いますし、一番の楽しみは想定外の化学反応が起こること。失敗しても良いので、やりすぎるぐらいの勢いを持って取り組んでくれる学生が参加してくれたら、こちらも楽しいです。

学生から多くの気づき、発想をもらえる

−−武庫川女子大学経営学部の活動や実践学習に参加した学生に対する感想などをお教えください。

実践学習以外の授業で話をしたり、ゼミで先生や学生と一緒にプロジェクトを進めるなど、新しい経験をたくさんさせていただいています。また、学生らしい発想や視点は私自身には無いものです。教えや気づきがたくさんあり、「ハッ!」とさせられることもありますし、実際に参考にさせてもらったこともあります。でも私はカッコつけて「ハッ!」としたところは見せませんけれど(笑)

−−今後、武庫川女子大学経営学部や実践学習に期待することをお願いします。

実践学習は、現在でも十分に「こんなプログラムが大学でもできるんだ」と感じるほど画期的な取り組みだと思います。他大学の学生インターンも数多く受け入れていますが、インターン生と実践学習の学生では、その意欲や行動力に明らかな違いがあると感じます。
さらに一歩先をめざすなら、プロジェクト先で活動する前の計画段階から、他大学の学生と一緒に受講して活動を始める実践があると、経営学部の学生にとって普段得られない刺激や視点が加わるのではないかと思います。

(2023年12月取材)

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