• 2021/03/01

    サービスラーニング

外国にルーツを持つ子どものための教科学習支援教室「ふでばこ」

私たちは、9月下旬から1月下旬にかけて、外国にルーツを持つ子どものための教科学習支援教室「ふでばこ」でスタッフとしてサービスラーニングを行いました。

「ふでばこ」とは、日本語が十分でないことから学校の勉強がわからない子どものために、学校の勉強を教えたり交流したりすることで子供の居場所づくりをするという目的で、2017年から西宮市国際交流会NIAと武庫川女子大学英語文化学科が立ち上げ、活動を行っているボランティア活動です。

ふでばこの中には、様々な道具が入っていて、それぞれに役割があります。ふでばこのように‟いろいろな個性を持った子どもたちが集まって、個々の良さを育む場でありたい”という思いから、「ふでばこ」という名前に決まったそうです。

私たちは、子どもと接することが好きで役に立ちたい、教育スキルを磨きたい、将来に活かせる経験にしたいと思い、この活動に参加しました。

活動

1.運営体験

今回は感染症対策のため、オンライン学習で週1回、1時間程度遠隔で活動しました。基本的には、マンツーマンで勉強や学習ゲームをします。毎回の「ふでばこ」終了後には、スタッフが集まって、その日担当した子どもたちの報告を行い、全員で共有します。

活動中は、生徒一人一人と向き合い、子どもたちの話に耳を傾けることで、それぞれの考え方を理解することを心掛けました。中には、「わからん!」「答え教えて!」と考えることを諦めてしまう子もいます。ですが、すぐに教えるのではなく答えまでの道のりを手助けすることで、自分たちで正解にたどり着くことができるようにすることを大切にしました。また、外国にルーツを持つ子どもたちは、出題に使われた日本語の意味が分かっていないことが多いです。そのため、まずはどこで躓いているかを徹底的に聞かないといけないと感じました。さらに、オンラインでの学習指導はは対面の場合と違って、本当に理解できているか子どもの様子が分かりづらかったため、子どもとのコミュニケーションを工夫しました。

 

2.ポスター

こちらのポスターは、「ふでばこ」に参加する子どもたちを募集するためのものです。

「ふでばこ」という名前に込められた思いを絵で伝えたいと思い、ふでばこから様々な国の子どもが飛び出す絵を描きました。

 

3.ゲーム教材

ゲーム教材は、ペアで2種類作成しました。

〈絵当てゲーム〉

このゲームは、全学年対象です。ふでばこの子どもたちの様子を見ている中で、伝える能力がもっとあればいいなと思う場面がありました。そこで、「説明する力、相手に伝える力」を伸ばすための教材を考えました。

ルール

(1)子どもたちは3つ(4つ)の絵のうちかちら1つ選んで、その絵の説明を先生にします。
(2)先生は、その説明を聞いて子どもたちがどの絵を選んだか当てます。
(3)当てることが出来たら、「説明が上手だったから伝わった」ということで子どもたちの勝ちです。

 

〈熟語クロスワード〉

このゲームは、中学年程度の小学生を対象に、読めそうで読めないものや意味を知ってほしい言葉を入れたクロスワードです。これを読めたら自信につながり、友達に自慢したくなるのではないかと考えました。これを機に学校で1つの話題として盛り上がれば嬉しいです。

 

子どもたちと一緒に活動することも、子どもたちのことを考えながら作成する活動も全てとても楽しかったです。一生懸命で純粋でかわいらしい皆からたくさんのパワーをもらい、4か月間活動を頑張ることが出来ました。

今回、実践活動に参加した4人は、全員ボランティアとして引き続き「ふでばこ」の活動をさせていただくことになりました。

より居心地の良い居場所を作ることが出来る身近な存在として良い先生になれるように、これからも楽しみながら努力し続け、皆で成長していきたいと思います。

(経営学科1年 有馬鈴葉・石田水瑶・上醉尾さくら・松田彩夏)

 

 

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