雑誌やSNSなどで取り上げられている製品から今まさに化粧品売り場に並ぶようになった新製品、まだ世の中には出ていない開発段階の新技術・新成分を使ったものまでさまざまな製品を自ら見て、聞いて、触れることで情報収集を行い、最新の化粧品トレンドを知るために9月上旬から10月上旬にかけてさまざまな場所に赴きフィールドワークを行いました。
実際に行ったものは主に国際化粧品展の見学、ストアビジット・市場調査、二次データの調査の3つです。
2020年9月9日から11日までの3日間インテックス大阪で開催された国際化粧品展は実際に化粧品メーカーと原料メーカー、下請け業者が商談のために見本市を行う場として設けられています。約250もの企業による展示ブースでは独自の技術を活かし開発されたものから天然由来の成分・材料にこだわったものまで数多くの化粧品が展示されており、製品についての説明をしていただくことや実際にテスターさせていただくことで新技術や新成分を五感で感じ、知ることができました。また、化粧品に関する多くのセミナーも開講され、2020年上半期のトレンドやコロナ禍が化粧品の売り上げに与えた影響などから現代のコスメ需要を学ぶこともできました。現在世間ではどのようなコスメが求められているのか、これから化粧品市場がどのような変化をもたらすことが予測されるのか、国際化粧品展で学んだことは私たちの知識を豊かにし、化粧品への関心をさらに高めてくれるものばかりでした。
ストアビジット・市場調査ではデパートからバラエティーショップ、ドラッグストアまで幅広いコスメ売り場を観察しました。デパートでは新製品や気になる製品のお話を聞きながら実際にテスターさせていただく機会もあり、またバラエティーショップやドラッグストアでは製品自体を手に取り知ることはもちろん、製品の陳列状況や店頭広告、消費者の購買行動の観察なども行いました。現在の化粧品市場ではどのような成分でどのような効果・効能のある製品が実際に店頭に並んでおり、どのような製品が消費者に求められているのか。まさに百聞は一見にしかず。実際に観察することで得たものは多く、コロナ禍ならではとも言える消費者の購買行動は特に興味深かったです。
二次データの調査では普段から購読している人も多いであろう「美的」や「VOCE」などの美容雑誌、「国際商業」などの業界紙、InstagramやTwitterなどのSNS、さらにはYouTubeなどさまざまな情報源から新製品や2020年秋冬トレンドメイク、コスメのイマドキ活用法などさまざまな情報を集め、そこで気になったコスメについてさらに調べることや、実際に製品を見に、売り場を訪れることで知識を深めました。
すべてのフィールドワークを終えた後、学んだことを基にコスメトレンドレポート冊子の作成も行いました。冊子を手に取ってくださる方がどのような情報を知りたいと思うか、どんな内容なら興味を持ってもらえるか考えながら記載内容を考えることは難しかったですが、一生懸命制作した冊子の完成品を見たときは達成感でいっぱいでした。もし機会があればぜひ手に取って中身をご覧いただけたらと思います。
今回のフィールドワークを通して、目的としていた化粧品の最新トレンドを探るための化粧品に関する知識はもちろん、フィールドワークで注目すべき点や観察しておくべき点、有益な情報の集め方や集めた情報の活用方法までさまざまなことを知ることができました。興味の深い分野でさまざまなことを学ぶことができたこの経験をこれからの学校での学びや実践学習にも活かしていこうと思います。