• 2023/06/20

    ゼミ・プロジェクト

薬学部へ行ってきました!(神栄ゼミ)

こんにちは神栄ゼミ2期生です♪

私たちのゼミでは、「Let’s create Beautiful & Better Life!(美しく、より良い生活を創造しましょう)」というコンセプトのもと、わくわくすることや創造について研究しております。主にビューティー、コスメ、韓国、トレンド、イノベーションなどのテーマに関連しながら、活動の幅を広げています。2期生メンバーは12人所属しており、いつも楽しく活動しています。

薬学部に行きました

今回は浜甲子園キャンパスにある武庫川女子大学薬学部へ訪問させていただきました。 当薬学部では、健康生命薬科学科(4年制)と薬学科(6年制)の2つのコースがあり、女性薬剤師を目指す方は6年制のコースを選択されます。4年制のコースでは、新薬臨床試験や食品研究、化粧品研究など、自由に選べる選択科目があります。薬学部の数ある施設の中から化粧品科学研究室を訪れました。化粧品に特化した研究室は全国的にも非常に少ないとのことです。 浜甲子園キャンパスに到着すると、渡辺教授がお出迎えくださいました。渡辺教授は、国内最大手の化粧品メーカーで30年以上のご経験をお持ちで、2023年に武庫川女子大学薬学部へ着任されました。長年の研究経験に基づき、実務で使える化粧品製剤科学を指導されております。

乳化について

渡辺教授からは、化粧品を作る上で必要な技術である「乳化」について詳しく説明を受けました。クリームや乳液、ファンデーションなどの化粧品は、水に溶ける成分と油分を同時に配合しています。油と水のように互いに混ざり合わない2つの液体を、乳化剤とともに混ぜ合わせると、一方が微粒子となり、もう一方の液体に分散する状態になります。これが「乳化」と呼ばれるプロセスです。微粒子の調整によって、製品の使用感が変わるそうです。
乳化には、水が油分を取り囲む「O/W乳化」と、油が水分を取り囲む「W/O乳化」という2つの方法があり、使用する場面や状況によって使い分けられます。この乳化技術により、様々な種類の化粧品を製造することが可能となり、広範なお客様のニーズに応えることができるのです。その後、乳化の実験を目の前で披露していただきました。実験では小さなビーカーを使用しましたが、実際の化粧品工場では、1トン単位の大きな釜を用いて製造が行われるとおっしゃっていました。大きな釜での製造となると、量や品質の管理が一層重要になりますし、工場のスケール感や製品開発の複雑さを実感することができました。さらに、私たちの質疑応答にも快く答えてくださいました。特に、私たちが興味を持っていた質問に対して、丁寧に説明してくださり、より乳化について理解を深めることができました。薬学部への訪問や化粧品科学研究室での体験は、私たちにとって貴重な経験となりました。
コスメやビューティーを扱う私たちのゼミ活動において、化粧品の製造プロセスを学ぶことは非常に興味深い経験でした。私たちのゼミ活動では、コスメやトレンドについて研究するだけでなく、その裏側にある製造の知識も深めていきたいと思っています。

これから

来週は資生堂の大阪茨木工場へ行き、工場見学を予定しております。ゼミ活動における初めての学外での学習ということで、メンバー全員がとても楽しみにしています。資生堂の工場での製造プロセスや技術、さらにはブランドの企業文化について、詳しく学びたいと思っています。

(3年 吉岡理子)

【薬学部へ訪問したメンバーの感想】

乳化の仕組みについて実演も交えて説明して頂き、非常に面白かったです。大学に入学してから、商品の企画やマーケティングについて学ぶ機会は多々ありましたが、研究開発について知る機会は今回が初めてでした。

専門知識の無い私たちにも分かりやすいように身近なもので例を出して説明してくださり、最初から最後までずっと楽しくお話を聞くことができました。乳化について丁寧に説明してくださった後に、研究員の方が実演することによって目で見て学ばせて頂いたので、すんなりと理解することができました。

私は化粧品の企画に興味があるのですが、企画する立場の人間が化粧品のできる過程について知っているのと知っていないのとでは、企画の質がかなり変わるのではないかと思いました。実際に今回の薬学部訪問を経て、企画する際に考慮しなければならないことはたくさんあるのだと実感しました。

私は研究をすることを専門にしているわけではありませんが、今回教えて頂いたことは私のやりたい分野でも今後たくさん活かせると思いました。研究開発のことも考慮した上で、企画やマーケティングに励みたいです。

(3年 西宮亜美)

 

 

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