【目的】
日本では女性活躍が推進されている今、特に途上国の女の子や女性たちは「女の子だから」という理由で社会的地位を低く見られ、普通の生活を送ることすら困難な状況に置かれている。日本では中学・高校生にあたる12~18歳の時期に生活の困窮から家族を救うため、まだ幼い歳の女の子たちが早すぎる結婚や出産を強いられる。この低年齢での妊娠・出産は多くの危険を伴うため、命を落とす女の子がいる。また、教育機会も奪われるため、社会に出て得られるはずの収入がなく、発言権もない。私たちはこのような深刻な状況に触れ、「私たちが経験してきた青春をプレゼントしたい」という思いのもと、「女の子だからこそ」教育を行い、世界を変える力へとなるべく、寄贈品の回収で寄付活動を行い、女子教育支援を行おうと活動を始めた。
【概要】
女子教育支援プロジェクトは、2022年5月から活動を開始し、約7か月間活動を行った。
プロジェクトの内容としては、本やレコード、ゲームなどいらなくなったものを寄贈していただき、それを株式会社テイツー様に換金していただく、そしてそのお金をプランインターナショナル様を通して「ベトナムの早すぎる結婚・出産」で教育機会を失う少女たちを支援するために届けるというものである。
私たちは、①寄付先の選定や効果的な宣伝方法などの企画②テイツー様やプランインターナショナル様などとの企業調整③宣伝用ポスター・SNS投稿・資料の制作、回収期間に寄贈品の受け取りなどの運営④プランインターナショナル様への寄付による支援を行った。
宣伝期間:2022年8月~10月
寄贈受付:2022年9月~10月
寄贈品目:ゲーム・カセット・玩具・電子機器・CD・DVD・レコード・本(絵本、漫画、古本)・プラモデル・ガチャガチャ(カプセルなし)・万年筆・ジッポ・アクセサリー・バッグ・カメラ・弦楽器・トレーディングカード・テレホンカード(未使用)・ジャニーズグッズ・アウトドア用品・フィギュア・ブランドコスメ
【結果報告・学び】
ご協力いただいた皆様のおかげで寄贈点数 800点以上、寄贈金額 71,545円を集めることができた。
このプロジェクトを通して、①世界の女子教育の現状と②私たち自身で1から企画することの難しさを学んだ。
① について、現在世界中で女性活躍が推進されている中、今回焦点を当てたベトナムでは女性活躍を推進するどころか女性差別を受けている。この現状を認識しない限り格差を埋めることができないと思った。このプロジェクトを通して、少しでも多くの人に女子教育の現状を知るきっかけになることができればこのプロジェクトを行った意味があると感じる。
② について、企画・運営を行う中で、プロジェクトのテーマに合った寄付先を探すことや寄贈品目の選定、効果的な宣伝を行うなど1から自分たちで考え、取捨選択をした。どうすれば多くの人に認知してもらい、沢山の寄贈品を集めることができるのかを常に考え、原点に戻り改善を繰り返していくことが大切だと学んだ。また、SNSから紙媒体まで様々な宣伝物を作成することで、より多くの方に認知してもらうことができた。
【振り返り・次へ】
このプロジェクトを行うにあたって、寄贈品がなかなか集まらないという苦労があった。少しでも多くの寄贈品を集めて寄付金額を増やすために、SNSやホームページ、ポスター掲示などあらゆる宣伝方法を行った。また、経営学部の一部屋を借りて回収するほかに文化
祭や郵送での受け取りも行った。その結果、800点以上の寄贈による71,545円もの寄付金額を集めることができ、ひとりひとりの小さな支援が広がることで大きな支援となることを実感した。寄贈して頂いた方々はもちろん株式会社テイツー様、鳴松会、プランインターナショナル様、髙橋千枝子先生、と多くの方々の協力によりこの活動を終えることができた。
今回、企画・企業調整・運営・支援に携わり、プロジェクトを進める難しさや達成感を感じることができた。この経験を活かして、次への支援へとつなげていきたい。
<協力企業様>
株式会社テイツー
<寄付先>
プランインターナショナル「ベトナム 早すぎる結婚の防止」
(経営学部高橋千枝子ゼミ3年 杉本・有馬・中・冨士)