武庫川女子大学経営学部の高橋千枝子教授が、Z世代である本学女子学生を対象に、ジャニーズ“推し”グッズのリユース実態調査を実施しました。本調査は書籍・ゲーム等のリユース品売買店舗「古本市場」を全国100店舗以上展開する株式会社テイツー(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:藤原克治、JASDAQ7610)のグループ会社であり、ジャニーズグッズなどのリユース品の国内外ネット売買を行う株式会社山徳(本社:石川県金沢市、代表取締役:岩瀨裕真)への協力として、マーケティング科目を履修する本学学生を対象に実施し、ジャニーズに“推し”のいる125名の学生より回答を得ました。
【調査結果(抜粋)】
「推し」とは一推しのメンバー、アイドルグループの中で一番応援しているメンバーを意味しており、CDや写真集、グッズ等を購入して「推し」を応援する「推し活」という言葉も生まれています。
本調査では8.5割もが推しグッズ(正規品)を購入した経験があり、そのうち7割がその購入グッズを「全て保管している」ことがわかりました。一方、残りの2割が「売ったことがある」、1割が「人に譲ったり、捨てたことがある」、と一定の「リユース(再使用)」市場があることがわかりました。
推しグッズを手放した(売った・譲った・捨てた)方法として、6割が「メルカリで売った」、2割が「友人に売った」とあり、リサイクルショップ(店舗)や推しグッズを販売するネットショップに売った人は1割に満たず、推しグッズのリユース手段として、まだまだリサイクルショップや専門ネットショップが認知されていないことが明らかになりました。
また推しグッズを手放す方法の調べ方について、「友達から教えてもらった」「(自分で)ネットでネットショップを探した」以外に、もともとメルカリなどフリマアプリを知っていた・使っていた・メルカリの使い方を友達から教えてもらった等、メルカリなどフリマアプリが彼女達のリユース生活に浸透していることが明らかになりました。
Z世代女子の「推し活」において、常に新品を購入して保管するだけではなく、推しグッズの一定のリユース市場があることがわかりました。そのリユース手段としてフリマアプリを利用する人が中心で、まだまだ推しグッズを買い取るショップ(店舗、ネット)の認知度が低いこともわかりました。
本調査に協力しました株式会社テイツー様および株式会社山徳様とは、Z世代女子のリユース流通としてリサイクルショップや専門ネットショップの認知度・浸透を高めるべく、今後より深耕したマーケティングリサーチや、学生が参画する実践学習プログラムを計画しています。
(参考)調査概要
調査対象:武庫川女子大学学生(マーケティング科目を履修する学生)
調査方法:Googleフォームを使ったアンケート
有効回答:125
調査期間:2021年3月16日~4月16日
以上