実践活動の目的
阪神電気鉄道株式会社 沿線価値創造推進室発行の阪神間モダニズムに関連するテーマに沿った「阪神KANお散歩マップ」の新たな作成に携わり、神戸市、芦屋市、西宮市それぞれのまちの魅力を発信し、地域の活性化と都市ブランドの向上に取り組む。そして、今回で紙媒体での発行は廃止になるため、私たち学生の視点からデジタル時代に対応した「お散歩マップ」の新たな発信方法を、出版済みのお散歩マップに基づいて実際にアプリを体験して良い点悪い点を指摘し、効果的な発信方法を提案する。その活動を通じてデジタル発信について学ぶ。
実践活動の概要
今回のテーマは「珈琲紅茶」なので東灘区~西宮市の珈琲紅茶のお店を自分たちであらゆるツールを使ってテーマに合う店をピックアップした。それをグループで共有し、候補の中から地域ごとに均等に絞り、実際にお店に訪ねた。2日に分けてじっくり巡った中で自分の目で見て感じたこと、お散歩マップで発信すべき情報などを班員と意見を共有し、スライドにまとめて提案した。東灘区の1店舗は店主の方に電話でアポをとってインタビューさせていただき、お店オープンまでのお話やこだわり、やりがいやおすすめメニューなどいろんなお話を聞いた。
後半は、お散歩マップのデジタル版を発行するにあたり、「Spot Tour」というアプリの体験と検討を行った。まずは前回発行の「お散歩マップ文学編」を題材に地図アプリ「Google Map」を用いて1日巡った。その後別日に「Spot Tour」を用いて同じように文学編のスポットを1日巡った。班員と意見を共有して、Google MapとSpot Tourを“街歩きのプランを立てる時”“街歩き中”“街歩きを終えた時”のステップに分け、良い点、改善してほしい点、機能追加してほしいことをスライドにまとめ、課題や提案を発表した。
実践活動での学び・発見
私は生まれも育ちも阪神地区ではありますが、阪神・阪急電車沿線ではないので、今回調査した店や文学編で巡ったエリアは知らないことばかりだった。このあたりの地域は阪急電車にも阪神電車にも近いが、間にJRが走っているのと大きな幹線道路があることでまたいで地域をめぐる人は少ないのかなと感じた。だからこそ、このような阪神間モダニズムに基づいたテーマごとのマップはとても価値があるものだと感じた。紙媒体での発行廃止、デジタル版への移行の検討は難しかったが、実際に普段から使っているアプリと比較したことでいろいろな課題が見えてきた。1回生の時にカスタマージャーニーマップについて学んだが、それを実際に念頭に置いて考えていくとそれぞれに課題が出てきて的確な課題を見出すことができたので大事だと分かった。
振り返りと次への準備
初めての他学年との実践活動は難しかった。はじめは気を遣われたりして距離があり、意見の共有が今まで以上に難航したけど見る視点が違ったりして、濃い内容になったと思う。
私は今回で実践活動は全て終了となるが、今回の実践活動は今までと違って主導することが多かったので、慣れないことばかりだったけど、とてもいい経験になったし、やりきってよかった。実際に企業の方に提案し、意見をいただくのはとても勉強になった。
(経営学科2年 村上真優)