グラフィックレコーディングの可能性の大きさを実感
6月24日に開催されたオンライン講座「グラフィックレコーディング体験講座」に参加しました。
今回の体験講座は、第1回の『KMカフェ』を記録したグラフィックレコーディングを見て、私たち学生の中から「ぜひ一度グラフィックレコーディングを体験してみたい!」という声が上がり、実現した体験講座です。
講師は、NPO法人『場とつながりラボ home’s vi』の山本彩代(やまもとさよ)さん。山本さんは企業や行政などから依頼を受け、ファシリテーターやグラフィッカーとして活躍しておられます。
参加者同士の自己紹介を兼ねたウォーミングアップのあと、山本さんの自己紹介へ。高校3年生の時にリーマンショックで親が失職し、自分もメンタル的に不調になった経験をお持ちです。大学3年生の時に、自分自身の体験を大勢の前で報告した経験が、今の仕事につながっているといいます。そのイベントでは、病気をはじめとする『自分が知られたくないこと』をあえてオープンにすることに不安もありましたが、結果的に100人近い来場者が集まり、来場者同士が私の病気について話し合う姿を見て、安堵感と希望を感じたそうです。
「みんなと一緒に何かする」ということを社会に出てもできるんじゃないかと感じるようになり、今の仕事をやりたいと思うように。山本さんの「立場を超えて集まった人が、異なる視点で意見を提供することによって、理解し合うことができるのではないかという気持ちがすべての出発点」という言葉に、ファシリテートやグラフィックレコーディングの可能性の大きさを感じました。
体験ワークを通じて、コツや考え方を学べた
続いてグラフィックレコーディングについての説明が始まりました。グラフィックレコーディングの役目は「状況や内容を見える化」すること、と山本さん。
これまで山本さんが描いた作例を見ながら、そのイベントや会議の内容を教えていただきました。確かに、その場にはいなくても場面や風景が目に浮かんできました。
そしていよいよグラフィックレコーディングを描く体験を進めていくことに。
まずは、基本となる直線や円の書き方から。線や円がきれいなだけで、グラフィックレコーディング全体が美しく見えるという技術面のアドバイスも。さらに、作成時のデザインフォーマットや色の使い方などのテクニックも説明してくれました。
また、いろいろな形状や線を描き、建物、お金、さらには対立や相思相愛といった関係性の「見える化」にも挑戦。描きあがったら参加者で見せ合うので、他の人がどう考えて描いているか、とても参考になりました。
最後に「カレーライス」をテーマに、グラフィックレコーデイングにチャレンジ!誰もが知っている情報でも、人によって情報整理の仕方や伝えたい内容の違いで、グラフィックレコーディングの絵が異なることを実感しました。
今回の体験講座を受講してみて、最初は「私の画力で大丈夫?」と不安でしたが、簡単なイラストでもできるので楽しめました。それと、基本的なまとめ方を学べたのも良かったです。またイベントがあれば参加してみようと思います。