• 2025/06/04

    ゼミ・プロジェクト

関西コレクション✕フェムテック啓発プロジェクト(高橋ゼミ)

私たち高橋ゼミは、フェムテック・フェムケア先進企業であるオカモト株式会社、花王株式会社、株式会社明治、株式会社ワコール、女性サポート企業である大塚製薬株式会社、株式会社KANSAI COLLECTIONと連携し、フェムテック・フェムケア啓発プロジェクトを行いました。今年3月2日に京セラドームにて開催されたファッションイベント「KANSAI COLLECTION 2025 SPRING&SUMMER」にて、成果発表を行いました。
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【プロジェクトの背景】
フェムテックプロジェクト4.0は、「女の子の身体の悩みやモヤモヤは、一人で抱えがち」「誰かに相談しづらい問題が多い」という現状を少しでも変えたいという想いからスタートしました。
小さな疑問や不安にも寄り添い、解決の一歩をサポートすることで、女の子たちが自分の健康について前向きに考えられるきっかけをつくることを目的としました。

プロジェクト名は、専門的な知識がなくても誰もが気軽に関心を持てるよう、「身体の健康」「心の健康」といった “毎日” に寄り添い、女の子たちの暮らしが少しでも豊かになることを願い、『#GIRLS HEALTH~女の子の毎日をもっとHAPPYに!~』と名付けました。

【活動内容】
アンケートの実施
2024年夏に開催された「関西コレクション2024 A/W」にて、Z世代女子約900人にアンケートを実施し、身体や心に関する悩み、モヤモヤの実態を調査しました。リアルな声を知ることで、Z世代が抱える課題をより具体的に把握できました。

■ フェムテック企業様との連携
フェムテック・フェムケアの分野で先進的な取り組みを行っている5社様と連携し、それぞれの企業からフェムテックに関するレクチャーを受けました。商品開発の背景や市場動向について学び、フェムテックの社会的な意義を深く理解する機会となりました。

■ Instagramでの情報発信
プロジェクトの取り組みやフェムケアに関する情報を、Z世代向けのデザインでInstagramを通じて発信してきました。

■ 関西コレクション2025 S/S での成果発表
プロジェクトの集大成として、「関西コレクション2025 S/S」イベント内にてブースを出展し、Z世代女子の関心を引くためのプロモーションを実施しました。具体的な内容は以下の通りです。

– 啓発冊子の配布:フェムテック・フェムケアに関する基礎情報や、プロジェクトの活動内容をまとめた冊子を作成し来場者に配布。
– ポスター掲示:ブースの入口や待機中にも閲覧できるよう、フェムテックに関する情報を盛り込んだポスターを制作・掲示。
– サンプリングの実施:各企業様のSNSアカウントをフォロー・拡散などしていただくことで、サンプリングを行いました。これは、Z世代の情報収集スタイルに合わせた企画により、興味喚起とブース集客を促進しました。


【成果と反響】
当日は、1,145名もの来場者がブースに訪れてくださいました。
冊子やポスターに対して「正しい知識を学べて良かった」「知らなかったことを学べた」といった声がアンケートに寄せられ、フェムテックに対する興味喚起と情報提供の両方の面で成果を得られました。
また、企業様との連携による学びをブースに活かすことができ、Z世代と企業様の橋渡し役としての意義も感じられました。


【感想】
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リーダー:藤本陽夏
このプロジェクトに取り組むまでは、「フェムテック」という言葉を知りませんでした。また、生理やPMSをはじめとする女性特有の悩みは、我慢しながら付き合っていくのが当たり前だと思っていました。実際、多くの女性がその場しのぎの対処を余儀なくされ、周囲からの理解も浅いまま、悩みを抱えて生活している現状があります。

ですが、このプロジェクトを通して「我慢しなくていい」ということを学びました。日々の悩みに寄り添い、支えてくれるフェムテック製品が次々と生まれていることを知り、無理せず頼ることも大切なのだと気づかされました。

私は、悩みを抱え込んで我慢する人が1人でも減ってほしいと思います。そして、こうした悩みを恥ずかしがらずに話せる社会になってほしいと思います。それは決して女性だけの問題ではなく、男性を含めたすべての人が理解を深め、共に向き合うべき課題です。そのためにも、私たちはこれからもフェムテックや女性特有の悩みに対して、知り、伝え、寄り添う姿勢を持ち続けていきたいと思います

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副リーダー:井上茉美

このプロジェクトを通して、私たちは初めて、「女の子は一人ひとり異なる悩みを抱えている」ということを、実感を持って知ることができました。その悩みの内容も人それぞれで、もしこのプロジェクトに関わっていなければ、きっと気づくことがなかったような声や現実に、たくさん出会うことができました。

だからこそ、私たちはこの活動を通じて、女の子たちが悩みを一人で抱え込まずに、自分の身体や心に向き合いながら、毎日をもっと豊かに、前向きに過ごしてほしいと心から願っています。

また、こうした悩みやモヤモヤは決して “女の子だけのもの” ではなく、男の子や周囲の人たちにも知って欲しい事実がたくさんあることも実感しました。性別に関係なく、誰もが関心を持ち、理解を深めていくことで、もっと優しい社会に近づけるのではないかと思っています。

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広報担当:藤原伊珠

今回、このプロジェクトを通して、Z世代女子が抱える悩みなどを調査する中で、大半の女の子が身体や心に関する悩みを抱えていることがわかりました。ここまで多くの人が悩んでいるという事実も、一人ひとりが異なる悩みを抱えているということも、初めて知ることができ、悩みを1人で抱え込まずに、女の子たちが自分の健康について前向きに考えられるきっかけづくりをしていけたらと、より一層強く感じたことを覚えています。

プロジェクトを始める前は、私自身も、これまで自分の健康について深く考えたことがなく、「ちょっとした不調は我慢すればいい」と思い込んでいた部分があったように思います。だからこそ、Z世代女子等身大のリアルな声とフェムテック・フェムケアの橋渡しに少しでも貢献できたのではないかと感じています。

まだまだ悩みをひとりで抱えがちな人も多いと思いますが、一人ひとりが自分の身体や心に向き合いながら、毎日をもっと豊かに、前向きに過ごすために、年齢や性別に関係なく、正しい知識を持ち、理解を深めていけるような啓発を、これからも続けていきたいと考えています。

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広報担当:荒巻七夏子

今回のフェムテック啓発プロジェクトを通して、改めて「自分の身体や心とどう向き合っていくか」について考える大切さに気づくことができました。事前の調査やアンケートの中で、多くのZ世代女子が月経やメンタルの悩み、不安定な体調など、日常的にさまざまな問題を抱えていることを知り、正直驚きました。それと同時に、「私だけじゃなかったんだ」と少し安心した気持ちになったのを覚えています。

これまでの私は、少しの不調なら我慢すべきものだと思い込んでいて、自分の健康について深く考えることもありませんでした。しかし、この活動を通して、正しい知識を持つことの大切さや、誰かと悩みを共有することの心強さを実感しました。また、フェムテックやフェムケアという言葉に初めて触れる人にも、自然に関心を持ってもらえるように工夫しながら発信できたことが、私自身にとっても大きな学びになりました。

これからも、自分の体や心の声に耳を傾けながら、周りの人とも悩みを共有し、支え合えるような社会を目指して、一歩ずつ発信を続けていきたいと思います。

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