実践活動の目的
今回の実践活動の目的は、2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられたことによって、高校三年生が消費者トラブルに巻き込まれないように啓発グッズを開発することであった。また、過去に配布したキーホルダーやステッカーなどの啓発グッズを配布したがあまり使用されなかったため、若者に手にとってもらえるグッズを開発することが重要であった。私たちがSDGsやエシカル消費の知識を身につけた上で、環境に配慮した素材(脱プラなど)で啓発グッズを開発することも目的であった。
実践活動の概要
消費者生活センターに行き、悪質商法ついての実例やエシカル消費について学んだ。また、グループワークを通して開発するグッズ案の検討を何度も行った。
グッズ案の検討にあたっては、①学生視点の「かわいい」感性を活かし、思わず使いたくなるものであること、②高校生に啓発の内容が伝わること、③環境に配慮した素材を使用すること、の3つの開発ポイントが兵庫県からの要望あった。
この3点を考慮した結果、文房具の中で高校生のニーズが高かった付箋を使用し、悪質商法に騙されないためのスローガン「相手の意図を見透かそう」にかけて「半透明で透ける付箋」が啓発グッズに決定した。また、環境に配慮し「脱プラ」を意識した紙素材の付箋を使用している。
工夫した点は、台紙にスローガンと共に「消費者ホットライン」の電話番号188を記載し、裏面には相談する場面の例示を掲載したことである。また、付箋は半透明で透けるため、参考書や書類に貼って付箋の上から書くことで、書籍に直接書き込む必要がなくなり、複雑な図やイラストの書写しもできる。
啓発グッズ完成後には、兵庫県庁で兵庫県知事と面談、定例記者会見をさせていただいた。
実践活動での学び・発見
3つの開発ポイントや予算、納期、全てを満たした啓発グッズを作成することの難しさを実感した。だが、自分たちで考えたグッズが形になったときの達成感を味わうことができた。また、兵庫県知事にお会いし定例記者会見に参加させていただいた。このような経験は今までに無かったため、啓発グッズ開発を通して良い経験ができた。
振り返りと次への準備
今回の実践活動では、自分たちの考えたグッズが形になることの嬉しさを味わえた。また、記者会見にも参加でき大変貴重な経験となった。今後商品開発をする機会があれば、この経験を活かしたい。
(経営学部3年 松岡佑奈)