トイレに行けば、トイレットペーパーがあるのは当たり前。
ではなぜ、生理用品は各自で購入しなくてはならないのでしょうか？
生理用ナプキンは、決して安いものではありません。
女性活躍やジェンダー平等と言われるこの時代にそのままで良いのでしょうか。

実際に社会問題として｢生理の貧困｣は問題となっています。厚生労働省が2022年2月に実施した初の実態調査で1割近い女性が生理用品の入手に苦労した経験があることがわかっています。経済的に生理用品を購入できない女性が世の中には沢山います。

また生理は予測がつかないため環境の変化やストレスなどにより急にきてしまった時、生理用品を所持していないという困った経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

今回は、私たち武庫川女子大学経営学部経営学科の高橋ゼミ3年は株式会社ネクイノとの共同プロジェクトとして本校KM館（経営校舎）のトイレに「トレルナ」を設置し実証実験をスタートしました。

株式会社ネクイノは生理用ナプキンがトイレで受け取れる新しい当たり前を作るべく、「トレルナ」を始めました。「トレルナ」はアプリからQRコードを読み取ることで生理用ナプキンを無料で提供するサービスです。株式会社ネクイノは、ピルのオンライン販売でおなじみのスマルナを運営している会社です。信頼度の高いスマルナステーション（ユースクリニック）との連携も取られているので、誰にも話せない性の悩みにも寄り添い、解決に導きます。

近年社会での女性の活躍が見られる機会が増えたように感じますが、その一方でまだまだ行き届いていないこともたくさんあり、その一つとして今回生理用ナプキンに着目しプロジェクトを実行しています。

私たち経営学部の女子大生だからこそ、社会問題とビジネスをうまく掛け合わせて女性が暮らしやすい社会を提案し、このようなプロジェクトを知ってもらうことによって少しでも多くの女性が性の悩みに関して考えるきっかけにして欲しいと考えています。

＃しかたなくない
「女の子だから」腹痛や頭痛、からだのだるさがあるのはしかたない。そんなことはありません。生理のことを、もっと当たり前に話せる世界へ。あなたが自分の意思で選択できる自由をもっと作りましょう。 

【使用方法】
①torelunaが設置されているトイレに入室（個室扉外側にtorelunaのステッカーが貼ってあります）
②torelunaのアプリをダウンロード
③アプリを起動し、デバイス横にあるQRコードをアプリ上で読み込みナプキンを受け取る（1回1枚｜無料）
※ナプキンを1枚受け取るとアプリ上で2時間ロックがかかります

【実証実験概要】
期間：2022/6/8～2022/8/4
場所：武庫川女子大学中央キャンパスKM館 2F・3F・7Fトイレ 3箇所

（文責）武庫川女子大学 経営学部経営学科　高橋ゼミ3年フェムテックPJTメンバー